実は意味深?百人一首の切ない恋の歌トップ5!

百人一首の真意

皆さんは百人一首と聞いて何を思い浮かべるだろうか?

もしかすると中学校の授業中に無理やり覚えさせられた気怠い記憶かもしれないが、この百人一首、改めて詠んでみるととても興味深いものが多い。

例えば、「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長ながし夜を ひとりかも寝む」という柿本人麻呂の歌がある。

そのまま訳せば、「山鳥の尾のように長い夜をひとりで寝る」、というただこれだけの歌だ。
しかし、これを深く読み解いていくと、「山鳥も私も、恋しい人に逢えず、一人ぼっちのまま夜を迎えるのか……」というちょっぴり切ない恋の歌になるのだ。

百人一首はこのように読み解くことによってその真意がわかる歌が非常に多い。そしてその多くは恋愛に対する気持ちを表した歌だということも判明している。

そこで今回は現代にも通ずる、百人一首の切ない恋の歌をランキング形式でご紹介しようと思う。
一部独自の解釈が混じるところもあるが、そこはご容赦いただきたい。

 

5位:女性に人気!音色の美しさの裏に秘めた恋心

花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながれせしまに

非常に美しい音色が特徴的なこの歌。作ったのはあの有名な小野小町である。

要約すると、「春の長雨が降っているうちに、桜の花は色あせてしまった。それと同じように、世を過ごすうちに、私の美しさも衰えてしまった」というものだ。
一見するとただのナルシストに見えなくもないが、これも実は恋の歌なのである。

「わが身世にふる ながれせしまに」、ポイントはこの部分で、作者である小野小町が物思いにふけっている様子が描き出されている。

恐らく恋しい誰かのことを考え、ひたすらに思い悩みながら過ごしていたのだろう。
しかし、そうしている間にも残酷に時は流れ、花のように美しかった頃の自分はいなくなってしまった。

そんな女性ならではの恋心を少し自慢げに表した素敵な歌なのである。

4位:プレゼントを渡す心を表した微笑ましい恋の歌

君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は振りつつ

これは裏表のないとてもシンプルな歌である。
「あなたに差し上げるために、春の野原で七草を摘んでいたら、着物の袖に雪が降ってきましたよ」というものだ。
初々しいカップルのような歌だが、この歌を詠んだのは光孝天皇というとても位の高い方なのである。

この光孝天皇、とてもお優しい方で、プレゼントである七草にもしっかりとした意味がある。
春の七草には薬草としての効能があり、これを食べると長生きできると信じられていたのだ。

つまり、光孝天皇は大切な人にいつまでも長生きしてほしいという願いを込めてこの歌を作ったというわけである。