心に響く!夏目漱石の名言5選!

夏目漱石とは

2016年は、夏目漱石の没後100年にあたる年だった。

NHKではドラマ「漱石の妻」が放映され、書店や出版社では、さまざまなイベントや特集が開催された。国語の教科書に載っている真面目そうな人、というイメージを持っていた若者も、実際に読んだらハマってしまうケースが多いようだ。

夏目漱石は、数多くの名言を残している。中でも教師時代、教え子に英語のアイラブユーの日本語訳を尋ねられ、「月が綺麗ですね」と訳したのは有名である。

あけすけに、愛してる!なんて言わない日本人特有の感性は、現代の日本人にも十分通じるのではないだろうか。

それでいて他の場面では、先生は辞書と違うことを言っていると指摘され、「それは辞書が間違っている、直しておきなさい」と答えるようなところもあった。

他には、どんな名言を残しているのだろう。ランキング形式でピックアップしてみた。

5位:草枕

「智に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」

理屈ばかりだと、人と衝突する。情けばかりだと、流されてしまう。意地を通そうとすれば、身動きが取れなくなる。この世というのは難しくて住みにくいものだなあ。という意味であろうか。漱石自身の、高い理想とデリケートさが垣間見える。

夏目漱石の「草枕」冒頭に書かれている言葉である。明治39年9月の作品なので、初期の頃の作品ということになる。

明治と平成、時代背景はかなり違うはずなのだが、誰もがホントになあ…と納得してしまう名言である。

4位:こころ

「私は死ぬ前にたった一人で好いから、他人(ひと)を信用して死にたいと思っている。あなたはそのたった一人になれますか。なってくれますか。」

大正3年に朝日新聞で連載された「こころ」より。

こころは、嫉妬や裏切り、セックスレスや自殺など、ディープな内容が盛りだくさんの作品である。一般的には、男女の三角関係の話だと思われているが、実は奥が深く、非常にたくさんの解釈がされている。

そもそも夏目漱石ほどの人物が、単純な恋愛話を書くはずがないのである。夏目漱石の倫理観を知りたければ、ちょっと深読みしてみることをおすすめする。