異常なほどまで成長してしまった世界の動物10選!

成長しすぎた動物達

人間の本能として大きな物に価値を見い出す傾向がある。例えば、ワンルームよりもILDK、欲を言えばリビング広め…。アクセサリーであれば、大粒のダイヤモンド等は、ある種の女性を狂わせる。大きさだけではない。エッフェル塔に、ドバイのブルジュハリファ、スカイツリーの様に、高さに重点を置いて建てられた建造物だって同じ事が言えるだろう。

しかし、動物に限ってはどうだろう。

もちろん像やキリンのようにもともと大きな動物であれば、愛らしいことこの上ない。あくまで、遠くから見る限りの話であるが…

ここでは大きければそれで良しとはいえない、異常なまでに成長してしまった特大サイズの動物達を10選ご紹介。中には、ペットにするには到底およびでないと思われる、グロテスクな生物も登場してくるので覚悟の上でご覧いただきたい。

10位: “ゼウス” セラピー資格保有の、世界一長身ワンコ

ギリシャ神話で“神”の意味を持つなんとも高尚な名前をつけられたこのワンコ。水道の蛇口に直接むしゃぶりつき、水を飲んでいる姿をぜひ見ていただきたい。貯水池に溜まっている水を全部飲み干さないか少々心配になる。

ゼウスは世界一背の高いワンコとして2013年にギネスブックに登録された正真正銘の長身ワンコである。彼が2本足で立てばその高さは、約2メートル25センチ。スレンダーな足や流線型の体のラインをみると、世界のトップモデルも顔負けだ。

ちなみにオーナーによれば、散歩のたびにゼウスは「馬なのか?それとも犬なのか」と、しばしば尋ねられていたそうだ。

残念なことにゼウスは2013年、6歳の誕生日を前にしてこの世を去っているが、神にちなんだ名前にあるとおり、セラピードッグとしての資格を保有しており、時にはその巨体を人間の膝にもたれるように預け、(重い?)人々に笑顔をもたらす役割を担っていたそうだ。

天国でもきっと人々の魂を癒していることだろう。

9位: アフリカ…以外にも生息するアフリカ・ジャイアントカタツムリ

グロいの早くもここで登場。突然だが、欧米には、カエルにカタツムリ、ワンコのしっぽといった生き物で遊ぶ男の子の様子を歌った童謡が昔からあるそうだ。もちろん日本のわんぱく坊やだってカタツムリの殻をはぐとか、塩をふりかけるなど、少々残酷な昆虫類遊びをしたりと、似たようなものだろう。

しかしこの童謡の作詞者がこのジャイアントカタツムリの存在を目の当たりにしていたら、この童謡は動揺に終わり、日の目を見ることはなかったのではないだろうか?

大きさは直径約20センチ、大柄な男性の手のひらサイズといったところだろう。でも、この写真のようににょきっと顔を出したら、手首にまで触覚がぬるっと…伸びて来ているではないか!

このカタツムリ、正式名称はアフリカ・ジャイアントカタツムリとされているが、生息地はアフリカだけにとどまらず、世界中でその存在が確認されている。

食欲も大勢なため、作物に深刻な悪影響を与えていることも問題視されている。さらに雨の少ない夏季は殻に閉じこもり夏民に入る習性があり、干ばつをしのぐ保身能力にも長けたタフなカタツムリなのである。

筆者としては、作物保守のためと言う大義名分のもと、見つけたらぜひ塩をふりかけたい。

8位:”ルドー” 大らかな特大サイズのモフモフニャンコ

このニャンコ、メインクーント呼ばれる、いわば血統書つきのニャン子であり、そもそも他の猫とくらべ体格が大きいことで知られている。通常は鼻下からモフモフの尻尾まで100センチくらいと言われているが、ルドーの場合はわずか1歳半足らずで、すでに114センチ、体重は11キロをゆうに超えている。

しかしもともと温和な性格であるメインクーン、ルドーも例外ではない。飼い主であるイギリス人夫婦は、同家庭にいる他の飼い猫よりもルドーの食が細いこと、それでもぐんぐん成長する様子にいささかとまどっているようだ。

しかし、こんな大きなモフモフニャンコを「むぎゅっ」と抱きしめてみたいとは思わないだろうか?きっとテンピュールの枕よりも抱き心地がいいに違いない。猫好きにとってみたら抗えない魅力となるだろう。

実際に猫は大きければ大きいほど、性質は穏やかで人間にもフレンドリーだと一般的に言われている。それを考えると、ワンコサイズの特大ニャン子をペットとして飼う事を検討する余地も充分ありそうだ。

7位: 日本のタカアシガニ‐別名「蜘蛛ガニ」…

日本にタカアシガニという種類のカニがいるのはご存知だろうか?主に日本海近海の深海に生息するカニのため、水族館などでその姿を見かけた事がある人はいるかもしれない。

このカニはクモガニ科という種目に分類されていることから、英語では、「日本蜘蛛ガニ」という名前で呼ばれているようだ。食欲を一気に失ってしまいそうなネーミングである。

サイズとしては平均で20キロほどあり、足を伸ばした際の長さは最長で5.5メートルにまで到達するそうだ。

しかし体の大きな生物にありがちな習性として、このタカアシガニもその巨大で、凶暴そうな外見とは異なり、とても穏やかな気質の持ち主だ。

またその赤色のまだら模様のある独特の形や色合いは、海底で目立つことなく生息するために欠かせない。さらには、海綿やその他の海底生物を甲羅に被せ、自信の身を保守する特性を備えている。

日本ではこれを食用としても捕獲しているが、味の評判はいまひとつ、さらに乱獲により、水揚げの量には多少の規制もかかっているようだ。

しかし、カニ好きの多い日本人がいる地で、この正式名称が「タカアシガニ」から「蜘蛛ガニ」に変更されたとして、果たして食用のための捕獲量が基準よりも下がるのか…?神のみぞ知るといったところだ。