映画好きが名作と認めるおすすめのアニメ映画ランキングトップ20!

6位:『トイ・ストーリー3』(2010年)

本作はディズニーの人気作、トイ・ストーリーシリーズの第3弾である。

シリーズものはたいてい順番通りに評価が下がっていくことが多いのだが、本作に関しては人気も上昇、第3弾のみがアカデミー賞にノミネートされるなど非常に珍しいパターンを作り出した。

シリーズ3作の中でも評価が高かった理由は、“ブレない世界観”と“感動のラスト”であろう。自分が幼い頃に遊んだ、もう今はどこにあるのかも分からない懐かしいおもちゃを思い出した人も多いはずである。

本作には、ジブリキャラクターのトトロが登場していることも話題になった。ジブリとディズニーはビジネス上協力関係にあるためディズニーが依頼したところ、宮崎監督は「ぬいぐるみであれば」と了承し、友情出演の運びとなった。

5位:『となりのトトロ』(1988年)

ジブリ作品の中では子供を虜にする作品のひとつである。トトロを知らない日本人は今やいないのではないだろうか。

鑑賞後、まっくろくろすけを探し、近所の大きな木の根元がトトロの寝床に繋がっていないか確かめに行った。あれから何度も繰り返し観て、セリフが言えるくらいである。

2007年頃から、じつに恐ろしげな都市伝説が出回り話題になった。

それは「さつきとメイは本当は死んでいた」「トトロは死神ではないか」というもの。ジブリは否定したものの、実際に起こった事件との関連を指摘する内容が具体的。事件に関連するキーワード等と一致しており、信憑性がかなり濃いだけに鳥肌が立った・・・。

しかし、夏が来て「トウモコロシ」を見かける度にメイを思い出す筆者は、深読みせずに素直に楽しんで子供に帰りたいと思う。

4位:『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)

『サマーウォーズ』の細田守氏が監督した作品。シングルマザーはいまどき珍しくもないが、育てているのが「おおかみこども」であるなら話は違ってくる。「おおかみおとこ」と出会って子を宿し、産まれた子供たちは狼の姿と人間の姿をもつ「おおかみこども」だったのである。「おおかみおとこ」が死に、一人で育てていくことになる。

本作は淡々と進行する。「おおかみこども」を育てるという変わった状況でありながら、彼らの生活の描写が非常にリアルで、別世界のことのように思わせない。静かに展開していく家族の状況、母の覚悟や子供達の葛藤に胸が熱くなる。

アニメの同業者からも絶賛される本作は、海外でもディズニーやジブリの作品とは違う新しいアニメーション映画だと評されている。「ふつうのひとたちが好き」という監督ならではの作品作りが生かされた作品である。