WWEとは
世界の中でプロレスの市場規模が一番大きいのはアメリカであるが、 そのアメリカで市場を独占しているのがWWEである。
WWEはプロレスをスポーツ・エンターテイメントと位置づけ、世界各国で年間300回以上の興行を開催し、テレビ番組は世界150ヵ国以上、30以上の言語で放送している。
所属するプロレスラーは、レスリングの技術だけではなく、マイクパフォーマンスや観客の支持を集めるカリスマ性も持ち合わせなければならない。実力が発揮できない場合は、即解雇となる厳しい世界である。
その世界最高峰のプロレス団体・WWEに所属するプロレスラーには、若手時代に日本で活躍してレスラーが数多く存在する。
市場規模ではアメリカには及ばないが、日本のプロレスの技術は海外で高く評価されているためである。
今回は、日本でも活躍していたWWEのプロレスラーを紹介する。
【こちらも読まれています】
5位:サミ・ゼイン(エル・ジェネリコ)

サミ・ゼインは、カナダ出身のプロレスラー。現在はWWEの二軍であるNXT所属。
WWE入団以前は、メキシコ人ルチャドールのギミックのマスクマンであり、試合後のマイクもスペイン語、もしくは簡単な英語で行っていた。その際のリングネームは、エル・ジェネリコであった。
2007年にDRAGON GATE、2011年にはDDTプロレスに参戦しており、数多くの日本人プロレスラーと対戦している。
その頃からインディープロレス界ではトップレスラーであり、日本だけでなく、南米、ヨーロッパのプロレス団体からオファーがあった。YouTubeなどに当時の動画があり、各地で熱狂的に迎えられていた。
得意技の「Brainbustaaaaahhhhh!!!!!」は、ターンバックル上に相手の頭部を突き落とすブレーンバスターという危険度が高い技であり、 決まった場合はほぼ100%の確率で試合に勝利している。だが、WWEでは頭部への攻撃は罰金対象とされており、WWE所属後は使用できないのではと言われている。
2014年の日本公演の際は、「Brainbustaaaaahhhhh!!!!!」を狙ったが、相手プロレスラーにかわされた。
4位:ネヴィル(PAC )

ネヴィルは、かつてにDRAGON GATE所属していたイギリス出身のプロレスラー。DRAGON GATEでのリングネームは、PAC 。
「重力を忘れた男」「超・鳥人」とも言われ、飛び技でファンを魅了するプロレスラー。特に得意技のひとつである「630°スプラッシュ」は、トップコーナーから前方に1回転プラス3/4回転(合計630度)後にセントーンを行うもので、驚異の空中技である。
子供のころから、プロレス好きで特に日本のレスラーでは獣神サンダー・ライガー、初代タイガーマスクを尊敬している。
新日本プロレスのBEST OF THE SUPER Jrに参戦した際に、憧れの獣神サンダー・ライガーと対戦。その際、インタビューで、「得意技の360°シューティングスタープレスは、彼のオリジナルテクニックをさらに危険にし、さらにインパクトあるものに進化させたものです。」とコメントしている。
2015年にはWWEの二軍であるNXTからWWEに昇格。今後の活躍が期待される。