目が死んでる芸能人
たくさんの「イケメン俳優」や「個性派俳優」と言われる人々がひしめく日本の芸能界。
その中でも近年、「目に表情が乏しい」「目に覇気がない」ことによって、むしろ注目を集め、評価を得ている芸能人たちがいることにお気づきだろうか。
かつての銀幕であれば、「目が大きい」「目力がある」「目で語れる」といったことは、俳優の大きな武器になっただけでなく、スターの条件と言っても過言ではなかったはずだ。
セリフがなくても目で演じた高倉健。瞳に宿った狂気でキャラクターを表現した松田優作。勝新太郎、菅原文太、原田芳雄……。歴史に名を残す「眼力俳優」は、枚挙にいとまがない。
ところが今、それとは逆の現象が起きているようである。
「物言わぬ目」や「表現しない目」を駆使する人々が、テレビドラマや映画の話題作で重要な役どころを演じ、物語を印象的なものにしたり、厚みを加えているという事実だ。
ある種、異彩を放って活躍している彼らは、名付けるならば「死んだ目俳優」。ここでは、そんな「イケメンだけど目が死んでいる芸能人」をランキング形式で考察したい。
5位:濱田岳

子役出身で地道にキャリアを重ね、映画『海猿』や『永遠の0』、木村拓哉主演の『HERO』といった多くの話題作で脇を固め、個性派俳優として実力を発揮。
最近は「au」のCMにおける「金太郎」役や、ドラマ『釣りバカ日誌』でのハマちゃん役で活躍。コミカルで憎めない、ひょうひょうとしたキャラクターも定着してきた。
2015年、CM総合研究所による「2014年CM好感度ランキング」の男性部門では、第2位を獲得した。
しかしテレビでよく見かけるようになった当初の衝撃度はなかなかのものだった。つぶらな瞳、その幼げな顔立ちもかかわらず、すでに多くのものを諦めたような表情……。2014年、テレビ東京系で放送されたドラマ『アオイホノオ』での、岡田トシオ役の演技が、その評に拍車をかけたようである。