高額なアプリ
アップルストアでは現在、iPhone, iPad, およびMacユーザー向けに、120万を超えるアプリを提供している。その平均価格はおおよそ1米ドル(112円から113円)から5ドル(約560円)といった所が主流ではないだろうか?
ユーザあってこそのアプリのため、アップル社は、アプリに対し価格の上限を999.99米ドルと定めている。(日本円にして11万円強)
アップル社製品を使用しているユーザーならば、既知のことかもしれないが、これらのアプリのほとんどがこの上限に達していない、比較的安価なものばかりだ。
しかし、中にはこの上限に限りなく近い価格で販売されているアプリがある。
ここでアップル社がiTunesを通して提供する最も高額なアプリをランキング形式で紹介したい
10位:iDIA -399.99ドル (約4万5千円)

猫や犬などの小動物をペットとして飼ったことのある人であれば、獣医に通った経験がある人も多いだろう。そこで、仮に病気やケガが見つかった場合は、人間同様さらなる治療が必要になる。
獣医から病気の詳細を聞かされても、その内容が専門的になればなるほど、右の耳から左の耳へ流れてしまうこともしばしあるかもしれない。
しかし、iDIAがそんな問題を解消してくれる。このアプリはクオリティの高いグラフィックスやアニメーションを獣医に提供し、飼い主にその症状をわかりやすく説明することを可能にするものだ。
メール機能も搭載しており、150人のクライアントに向けて、ペットの健康問題にたいする飼い主へのアドバイスなどを配信するサービスなども提供できるそうだ。
9位:The Alchemist SMS – 999.99ドル

アップルが定めるアプリ上限価格ぎりぎりまで達するこの高価なアプリ。
こちらは、主に、鉄鋼メーカーや、メタルなどの貴金属をリサイクルする業者に向けて開発されたものだ。
iTunesの説明によれば、このアプリのプログラムは、ユーザーの在庫にある金属スクラップを検知し、さらにはユーザーが必要とする溶融金属化学の量を算出する仕組みになっているそうだ。
The Alchemist SMSは既定の鋼合金に加え、メタル貴金属やその他の合金の仕様書を取り込み、プログラム化して編集、鉄鋼の輸出入における貿易をサポートする、業界に特化したアプリである。
8位:DDS GP Yes! – 499.99ドル(約5万6千円)

自身が歯医者でもない限り、もしくはよっぽど白い健康的な歯に魅了される歯フェチでないかぎり、このアプリに5万6千円を払う価値は見いだせないかもしれない。
しかし歯医者が実際に治療の場で使うアプリとしては最適なアプリである。
このアプリ、写真でもわかるように、グラフィックを基にしたビジュアルディスプレイを使用。医師は患者に治療プランを明瞭に説明することができる。
患者も白と黒と灰色だけのレントゲン写真で神経がどうこう説明されるより、このディスプレイで見たほうが、自身の歯の状態を把握しやすいだろう。
説明サイトによれば、すでにこのアプリを利用して、200件もの歯の治療が行われていることが明らかになっている。
その中には美容歯科や虫歯、インプラント、ひび割れの治療、手術、歯科衛生などなど、歯科にかかわるほとんどすべての領域において使用実績があるのだ。
DDS GP Yes! アプリには37人もの歯科医師による音声が内蔵されており、治療方針やそれにむけたベストな治療過程が丁寧に説明された音声を患者が聞くこともできるそうだ。
7位:QSFFStats – 999.99ドル

世界には熱狂的を超え、猛烈なフットボールのサポーターがいる。
日本でもワールドカップ開催時におけるスタジアムやスポーツバーでの観戦を見ていれば、そのお祭り騒ぎに近い熱狂ぶりはテレビのブラウン管を通しても伝わってくる。
このアプリはそんな猛烈なサッカーマニアのために開発されたアプリだ。
2011年には、このアプリの価格は最大価格の999.99ドルに跳ね上がった。
なぜならこのアプリはすべてのリーグ上の試合をチェックするだけでなく、試合における細かなプレイの模様をアップロードし、メールで受信することができるのだ。
ただし、それ以上でもそれ以下でもない・・・。
このアプリはiPhoneとiPad向けに開発されたものだが、試合状況にあわせ、ユーザーはロケーションや、開催地、日付、時刻などを設定。
見逃したくない試合をいつ、どこで、何をしながらにしても、リアルタイムで体感することができる。