オリンピック憲章に違反してメダルを剥奪された選手ワースト5!

メダル剥奪

各国の代表として、鍛錬し、磨き上げてきた力を発揮する。その勇姿に感動し、声を挙げて応援する。

武器を使わない戦争とまで言われるオリンピックだが、ドーピングと言う武器を使い、オリンピック憲章違反でメダルを剥奪された選手達がいる。そもそも、オリンピック憲章とは、国際オリンピック委員会(IOC)が定めた、近代オリンピックの規約の事である。

オリンピック憲章は、5章・61条で構成されている。

国際オリンピック委員会(IOC)は、本部をスイスに持つ、非営利団体・非政府組織である。運営資金は主に放送権料販売とスポンサー収入になっている。

この国際オリンピック委員会等で、違反薬物等の違反による処分を決める。

今回は、そのオリンピック憲章を違反し、禁止薬物に手を出しメダル剥奪、記録、成績排除となった、オリンピック選手をランキング形式で紹介したい。

日々鍛錬してきたにもかかわらず、勝利への執着心からか、禁止薬物に手を出し、選手としての活躍の場さえなくなってしまうという、悲しい結末を迎えてしまう選手達をご覧いただきたい。

5位:リック・デモント

アメリカ合衆国の水泳選手として活躍していたリック・デモント(RICK DEMONT 1956年4月21日生)

ドーピング検査により、オリンピックの金メダルを剥奪された初めての選手だ。1972年に、ミュンヘンのオリンピックで水泳選手として出場。水泳・400mの自由形でアメリカ選手として1位に輝いた。

だが、リック・デモントのドーピング検査で「エフェドリン」が検出され、金メダルの剥奪と至った。

何故、ドーピング検査で「エフェドリン」が検出されたかと言うと、リック・デモントは喘息の持病を持っていた。その治療に「エフェドリン」が使用されていたようだ。

リックの関連チームドクター達が、国際オリンピック委員会(IOC)に、抗議したが、却下に終わった。

4位:アスリ・チャクル・アルプテキン

トルコ出身のアスリ・チャクル・アルプテキン。

女子陸上で活躍し、ロンドンオリンピックでは金メダルを取得した。

世界に注目され、トルコ市民を喜ばせた彼女だが、ドーピング検査で薬物違反が見つかり、金メダル剥奪。

成績破棄と、8年間の出場停止処分になった。実は彼女、以前にも薬物違反で2年間の出場停止処分になっていたのだ。

2004年に世界ジュニア陸上競技選手権でドーピング違反になり、2年間出場停止。

2010年から2012年までに、アルプテキンの血液サンプルに異常が見つかり、金メダル剥奪、成績破棄、8年間の出場停止処分という流れである。

勝利への異常な執念のために、ドーピングを繰り返してしまうのだろうか。身体への負担は相当な物だろう。