6位:西オーストラリア『ヒアリー湖』

このミルキーピンクの湖はオーストラリアに存在する。
決して環境汚染ではなく、1802年にイギリス人の地図製作者によって発見された、モロ自然にできた湖である。湖を囲むように塩があるのも確認できる。
ピンク色になる原因としては、この湖は塩の濃度が非常に高く、それを好むピンクバクテリアと藻類の微生物ではないかと言われている。
実際この湖にはバクテリアと藻のみが生息しているとのこと。ただし、泳げます。
勇気がある方はぜひ一度泳いでみてはいかがだろうか。
5位:イエメン 『ソコトラ島』

イエメンのソコトラ島は数千万年前に本土と離れてしまった離島である。
数百万年あれば、サルから人類に進化することだって可能である。
となると、ここは人の進化とに影響を受けず独自の進化を遂げたとしてもなんら違和感はないわけである。
この島で最も有名なのは、やはり「竜血樹」であろう。
じっと見ていると自分がさかさまになったような錯覚にとらわれる。枝の張り方が根のように見えてくるからだ。雑念をなくせばでかいキノコにも見える。なんとも奇妙な、そしてちょっとかわいい形をしている。
できるなら盆栽にでもして愛でたくなる。
流血樹は英語でもそのまんま「Dragon’s Blood tree」と呼ばれる。木の樹脂が赤いためその名をつけられたようだ。
この島にはこれだけでなく、他にも珍妙な形をした植物が多数存在している。手塚治虫の『火の鳥』を体感したければ、ぜひ一度足を運んでみるべきだ。もっともイエメンには片道でも乗り継ぎまくって約20時間。異次元への旅はかくも険しいものなのだ。
4位:アメリカ・ネバダ州 『フライガイザー』

ここは中国の「色彩山」に輪をかけて毒々しい色合いをしている。正直私はあまり好きな場所ではない。どこか恐ろしい。この写真を見ると私は鳥肌が立つ。美しいとは思えずなぜか嫌悪感が湧き上がる。
その色合い、存在感、ロケーション。すべてが異質。
これはアメリカ・ネバダ州に実在する噴泉塔である。2-3mの高さで大きさとしてはさほど大きくはない。それがまた気色悪い。
それはなぜかと考えたら、やはりこれが完全な天然物ではないからと思い当った。
実はここは他の場所とは違い、人の手が加えられ今の形になったのだ。
ここはもともと砂漠の立地を利用して地熱を得ようとした電力会社がドリルで穴を掘っていたところ、熱湯が噴出してきたとのこと。
その熱湯にはミネラルも多量に含まれており、数年の時間をかけて岩にミネラルと藻が付着し続け、今の形となっていったのだ。
フライガイザーは今なお成長を続けているため、数年後にはまた違った姿になっているかもしれない。