3位:タクティクスオウガ

クエストから発売されたシミュレーションRPG、タクティクスオウガが第三位となった。
本作の魅力はなんといっても重厚なストーリーと革新的なゲームシステムである。
まずストーリーだが、当時としては珍しいマルチストーリーシステムを採用している。主人公であるデニムの選択によってストーリーが変わり、その結末たるエンディングすら分岐することになる。主人公の選択は常に重要な局面で迫られることになり、まるで自らがその場にいるかのような緊迫感を与えてくれるのだ。
そしてゲームシステムだが、このゲームでは革新的なクオータービュー方式と呼ばれるマップを採用している。これによりゲームを3次元で再現することが可能となり、戦略、戦術、全てにおいて幅が広がったと言える。また、育成や収集など、やり込みプレイには欠かせない要素も備わっており、全てのユーザーが満足できる一品に仕上がっている。
シミュレーションRPG未体験の方にも是非ともプレイしてもらいたい作品だ。
2位:風来のシレン

チュンソフトから発売されたダンジョンRPG、風来のシレンが2位にランクインを果たした。
シレンの始まりは1993年にまで遡る。当時ドラゴンクエストの開発者の一人であり、現チュンソフトの社長である中村光一氏がローグというゲームを元にトルネコの大冒険というソフトを作り出した。このトルネコはダンジョンRPGというジャンルを確立し、爆発的なヒット作となった。そしてその二年後の1995年にトルネコを元にして作られたのがこの風来のシレンである。
トルネコによって築かれたダンジョンRPGというジャンルを完璧に昇華させ、非常に繊細なゲームバランスを成り立たせている本作は、現代でも多くの人々にプレイされ続けている。
1000回遊べるRPGの名は伊達ではなく、実際に何度遊んでも飽きのこないゲームシステムと、それらを引き立たせる世界観、そしてすぎやまこういち氏によるBGMが絶妙に融合された一品となっている。
未プレイの方には是非ともプレイしていただきたいが、一度ハマれば膨大な時間をこのゲームに費やすことになるので注意してほしい。
1位:クロノトリガー

栄えある第1位にはスクウェアのRPG、クロノトリガーが輝いた。
スーパーファミコンのRPGには名作と呼ばれるものが数え切れないほど存在する。ドラクエやFFは勿論、MOTHER2、スーパーマリオRPG、ライブ・ア・ライブ、真・女神転生、ロマンシングサガ、ルドラの秘宝、メタルマックス2、新桃太郎伝説など、もはやRPGだけでランキングが埋まってしまうほどだ。
そんな中であえて一つだけ選んだものがこのクロノトリガーだ。スーファミ世代にとっては超有名作品だが、シリーズが長く続かなかったため他の世代の方には意外にも低知名度だったりする。そういう意味では隠れた名作といってもいいだろう。
このゲームの凄さといったら何といってもその豪華制作陣だ。製作会社はスクウェアということでファイナルファンタジーの生みの親、坂口博信氏は勿論、そこにドラゴンクエストの堀井雄二氏と鳥山明氏が加わりまさに夢のチームによって生み出された本作。
そんなゲームが面白くないわけがなく、もし未プレイの方がいたら今すぐにでも体験してほしいの一言に尽きる。
ちなみに続編にはクロノクロスというゲームが出ている。こちらは夢のチームが解散された後の作品であり、評価も賛否両論だが、私は好きである。