危機遺産って知ってる?消滅の危機にある世界遺産10選!

 

危機的状況の世界遺産

多くの美しい建造物や自然がある地球。

しかし、いくつかのスポットは気候の変化などが原因で存続が危ぶまれている。

それらの遺産が消滅するまでに残された時間は消して多いわけではない。

過剰な伐採や天然資源の使用など、世界遺産の消滅に加担しているのは人類自身。

消滅の危機に瀕している世界遺産は誰もが一度は名前を聞いたことがあるほど有名なものばかり。

中には危機遺産とされてしまっていることが信じ難い物もあるだろう。消えてしまう前に必ず見るべき世界遺産を10個紹介する。

もし訪れるチャンスがあるならば、できるだけ早く行く価値はあるはずだ。

10位:海面の上昇を続けるヴェニス(イタリア)

まず紹介するのは水の都「ヴェニス」。ここ1世紀の間で水位が9センチも上昇しており、現在も海面の上昇は続いている。年間2000万人以上もの観光客がこの地を訪れており、彼らも街の消失の原因となっている。

あと70年ほどでヴェニスは消滅すると予見されており、可能な限り早期に訪れたい場所である。かの有名なゴンドラに乗って映画のワンシーンのようなヴェニスの街並みを眺めることは今後できないかもしれない。

9位:戦争により荒廃した古都バビロン(イラク)

文字と文学の発祥の地として有名な古代都市バビロンは戦争や経済発展により深刻なダメージを受けている。特にイラク戦争でがれきの山と化した。バビロン遺跡を修復しようとする動きはあるものの、今のところ効果的なことはできていない。

戦火により観光客の足取りも減少。さらにバビロン遺跡のすぐそばにヘリパッドができるなど、遺跡の状態は悪化の一途をたどっている。人類の発展の証であるバビロンを見ることができる時間は想像以上に限られている。

8位:面積の減少が著しい世界で一番塩分濃度の高い湖の死海(ヨルダン, イスラエル)

ヨルダンとイスラエルの国境にある死海は縮小を続けている。一番の原因は周辺住民の生活用水となっているヨルダン川からの流入量の減少だ。現状が続けば、世界一塩分濃度の高く、最も浅い湖である死海は半世紀も経たないうちに消滅するだろう。

死海では浮き輪がなくても浮くことができると広く知れ渡っているが、今後このような体験はできなくなるだろう。多くの観光客で賑わっている死海もあと50年程度で無くなってしまうのだろうか。

7位:観光客によるダメージが深刻な紫禁城(中国)

以前は宮城であった紫禁城は90年間中国の象徴的な存在であり、中国を訪れる観光客の目玉のひとつであった。しかし、観光客などによりいくつかの装飾品は盗まれたり、建物自体にも深刻なダメージを負ったように、原因を作ったのも観光業だ。

入場規制等もなく簡単に立ち入ることができるため人気を博した歴史的建造物は、いつまでこの壮大な姿を目にできるかは不明。しかし、紫禁城が見れなくなってしまうのは案外早いのかもしれない。