国宝が多い都道府県ランキングトップ5!

国宝が多い都道府県

国宝と聞くと、宝という文字がついているだけあり、なんだかすごそうな雰囲気がする。しかし、国宝とはいかなるものであるのかを、ご存知の方は少ないのではないだろうか。国宝がある都道府県のランキングを紹介する前に、国宝についての理解を少し深めておきたい。

国宝とは、国が指定するもので、重要文化財のなかでも「世界的」な視点で見たときに、文化的価値が高いとされるものなのである。実際に、日本の世界遺産に指定されている多くのものが、もともと国宝だったものがほとんどである。つまり、専門家の目で見たときに、世界に通用する観光スポットなのだといえなくもない。

話は少し飛んで、次の旅行先はもう決まっているだろうか?この頃は国内旅行がお得で人気だから、国内旅行を考えている人も、多いのではないだろうか。せっかくの旅行なのだから、その土地でも一番のものをみたいという人がほとんどだろう。そこで、国宝を目当てに、次の旅行先を決めてみてはどうだろう。

国宝はすべて合計すると、国宝のデータベースによれば、およそ1200もの国宝が日本各地に存在している。

しかし、その7割が上位5都道府県にあると聞いたら驚くひともいるだろう。つまり、トップ5の都道府県を周れば、日本の国宝のほとんどを、見尽くすことができてしまうのである。国宝マスターを目指すためにも、このランキングを参考にしてほしい。

5位:滋賀県

国宝が多い県第5位には、意外な県が入ってきた。それは滋賀県だ。国宝の数は58である。

滋賀県というと、琵琶湖くらいしかイメージがない人も多いかもしれない。しかし、歴史的にみると、京都や大阪と深い結びつきをもっていたり、東国と北国の窓口的な役割をはたしていたりと重要な土地だったのだ。例えば、徳川家康は赤備で有名な徳川家の精鋭・井伊家に滋賀県を治めさた。その時の城が、滋賀県の代表的な国宝・彦根城なのである。「ひこにゃん」で一躍有名となった彦根城だが、実はれっきとした国宝だったのだ。

また、織田信長に焼き討ちされてしまった比叡山延暦寺も滋賀県。最澄が建立したころの建物は焼き討ちによって残っていないが、数々の宝物は難を逃れたので、公開日には延暦寺で見ることができる。また、延暦寺の最も豪華な建物「根本中堂」も国宝に指定されている。

神社では、猿を祭り、豊臣秀吉にもゆかりのある日吉大社も有名だ。申年の年には縁起をかついでお参りする人も増えるとのこと。それ以外の年も、百姓から天下人にのぼりつめた秀吉にゆかりのある珍しい神社なので、お参りしてみてはいかがだろう。

4位:大阪府

宝が多い県第4位は、さすがの日本の大都市・大阪府。国宝の数は滋賀県と僅差の61。大阪のプロフィールは今更説明する必要もないと思うので書かない。

大阪の代表的な国宝といえば、日本書紀にも出てくる古宮・住吉大社だろう。住吉大社には、4つの建物があるが、その全てが国宝に指定されているほど貴重な建物なのである。

大阪府民からは「すみよっさん」と親しみをこめて呼ばれている住吉大社だが、神功皇后をまつった天皇家にゆかりのある由緒正しい神社だ。大阪の明治神宮のようなポジションを占めており、結婚式場としても非常に人気がある。観光にお出かけした時には、幸せそうな結婚式の光景にも出会えることだろう。