国宝が多い都道府県ランキングトップ5!

3位:東京都

国宝が多い県第3位は、意外と1位ではない東京都。とはいえ、4位以降に大きな差をつけており、国宝の数は220にものぼる。

さて、ここ数年のうちに国宝指定された貴重な存在にも関わらず、あまり話題になっていない穴場国宝を紹介しよう。それは旧東宮御所だ。

2009年に指定され、東京赤坂にあり、明治以降に建てられた建造物としては初めて国宝に指定された。赤坂離宮とも呼ばれている。離宮と呼ばれているのは、大正天皇が幼いころを過ごしたことに由来している。今でも国賓を迎えるために使用されており一般公開は限られた時期だけ。

もし、一般公開の日にタイミングが合ったなら、ネオ・バロック様式の日本の威信をかけた装飾を見てみるのもよいだろう。

2位:奈良県

国宝が多い県第2位は、普段は影の薄い奈良県。これも考えてみれば不思議ではない。平城京などかつての政治の拠点だった場所なのだから。国宝の数はずば抜けていて234にもなる。

奈良県の国宝といえばなんといっても法隆寺だ。法隆寺内の建物だけでも17が国宝指定されている。もちろんお寺なので、貴重な仏像もたくさんあり、16もの国宝の仏像があり、さらに宝物を加えれば、法隆寺にある国宝は全部で41になる。これは国立文化財機構を除けば、建物としても最多の保有国宝数なのである。

法隆寺が国宝の数No.1ということを知らない人が多いようなので、奈良県に行ったときは、この豆知識で、一緒に旅行している人を驚かせてみてはいかがだろう。

1位:京都府

栄えある国宝が多い県第1位は、やはり京都府。その数は300にもせまる勢いの285。

京都のなかで最も国宝指定が古い国宝は、弥勒菩薩半跏思惟像。戦後まもなく1947年に指定。教科書でもよく取り上げられている仏像なので、記憶にある人も多いことだろう。安置されている場所は京都の太秦の広隆寺だ。仏像は常時公開されているので、奥ゆかしいその姿は一見の価値あり。

一方、京都府には2014年に国宝登録された比較的新しい国宝もある。それは本願寺阿弥陀堂と御影堂だ。江戸時代の建物で、実は世界遺産にも認定されているほどの建物。その雅で雄大な日本建築の美は、実際に見てみると圧倒されること間違いなし。