文庫好きが厳選したおすすめの感動小説ランキングトップ10!

2位:流星ワゴン 重松清

2002年に刊行されるやいなや話題になり、2002年度の本の雑誌年間ベスト1に輝いた本作が2位にランクイン。

家庭の崩壊やリストラなどにあい、「もう死んじゃってもいいや」と思っていた主人公の前に死者を載せたワゴンが現れる。主人公は自分と同い年の頃と父と会い時空を超えて人生の分岐点へと旅をすることになる。絶望的な状況に置かれた主人公が希望を取り戻すストーリーである。

人間だれしも後悔の念を抱いて生きている。異なるのはその大小だけだ。必死にもがく主人公の姿から読者は、いつまでも過去を引きずっていては仕方がない、前を向いて歩いていくしかないのだという気持ちになることができる。もし貴方が人生に絶望していたら(もちろんそうでなくても)是非この作品を読んでほしい。未来に向かう僅かな光を手に入れることができるだろう。

この小説は重いテーマを扱いながらも作者の力によってそれを殆ど感じさせない仕上がりになっており、誰にでもお勧めできる作品である。